フコイダン(英:fucoidan)とは、モズクやコンブ、ワカメ、メカブなどの海藻の表面を覆っているヌメリに含まれていて、ナマコなどの動物からも類似の物質が見つかっています。
フコイダンは、海藻がはやい潮の流れなどで、傷ついたとき、その傷口をおおって、細菌が入りこむのを防いだり、引き潮のせいで、海藻が海面より上に露出してしまったときには、乾燥をふせいだり、周囲の微生物に食べられないようにガードする役割を果たしていると言われています。
フコイダンが含まれているヌメリ成分の中には、ほかにも 「アルギン酸」や 「ラミニン」などの有用成分が含まれています。
フコイダンは 硫酸化多糖体の一種です。多糖体には、アロエに含まれるムコ多糖体や、アガリスクに含まれるβグルカン、イネ科の植物に含まれるアラビノキシランなど、様々な健康効果あることで知られています。
フコイダンは、主な成分としてはL-フコースを中心にガラクトース、キシロース、ウロン酸、などで構成されていて、グルクロン酸を含む U-フコイダン、硫酸化フコースだけからなる F-フコイダン、ガラクトースを含む G-フコイダンなどに分けられます。
そして、フコイダンの、大きな特徴としては、硫酸基を含むことがあります。硫酸基とは劇薬として知られる「硫酸」の「基」になる成分なのですが、有機物と結合している硫酸基は まったく無害な成分でヌメリ成分でもあります。
フコイダンは、1913年に、ウプサラ大学所属のスウェーデン人科学者 H・Z・キリン (H. Z. Kylin) によって発見されたのですが、盛んに研究されるようになったのは、1970年代以降で、健康効果が注目を浴びるようになったのは、1996年に日本癌学会で制癌作用が報告されてからです。
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